張 大千の査定、買取は名古屋骨董店にお任せください。

【名古屋で張 大千の絵画を高価買取|潑墨潑彩・山水画・花鳥画を丁寧査定】
名古屋で張大千(ちょうたいせん)の絵画・書画作品の売却をご検討の方へ。当店では、20世紀中国美術の巨匠・張大千による山水画、花鳥画、潑墨潑彩作品を専門的に査定し、高価買取を行っております。
伝統と革新を融合させた張大千の作品は、国内外のコレクターに高い人気を誇り、特に色彩豊かな青緑山水や敦煌模写、書法との融合作品などは市場でも評価が高まっています。
真贋・保存状態・市場価値を総合的に判断し、名古屋市内での出張査定や店頭持ち込みにも対応しております。中国絵画の売却なら、実績豊富な当店へぜひご相談ください。
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お問い合わせ お気軽にお問い合わせください張 大千の作家人生
張大千(Zhang Daqian、1899~1983、本名・張正欄)は、20世紀中国を代表する画家であり、伝統的な中国画に現代的な要素を融合させ、国際的な評価を得た芸術家です。四川省内江に生まれ、幼い頃から母や姉の影響で美術に親しみました。日本留学や上海での修業を経て、多くの著名画家と交流を深め、1925年に初の個展を成功させて以降、画家として本格的な活動を開始します。1930年代には古典絵画の研究と模写に没頭し、敦煌莫高窟では約3年にわたり276点の壁画模写を行うなど、中国美術の保存と再評価にも貢献しました。その後はインドやブラジル、アメリカなど世界各地で創作と展示を行い、特に潑墨潑彩技法を用いた独自の表現で知られました。詩や書の分野にも造詣が深く、総合的な芸術家として活躍。張大千の作品は、中国文化と西洋美術の架け橋となり、今なお世界中で高く評価されています。
張 大千の画風
張大千は、中国美術史において極めて重要な画家であり、彼の作品は伝統と革新を見事に融合させた点で際立っています。彼の絵画には、構図の全体的な調和と細部への繊細な描写が同時に存在し、動きのある構成の中にも緻密な観察と技術が感じられます。広がりのある構造は唐宋時代の壮麗な山水画の影響を受けつつ、微細な筆致で自然の細部を描き出す手法は、リアリズムと精緻さを両立させています。
張大千の山水画には、山川、草木、動物などが生き生きと描かれ、鑑賞者に臨場感を与えます。伝統的な墨の技法に加えて、鮮やかな色彩を巧みに用い、墨と彩色を融合させた洗練された画風を確立しました。さらに、詩や書を画面に取り入れることで、文字と絵画が調和し、作品に深い精神性と文化的意味を加えています。
また彼は西洋絵画、特に油彩技法や光と影の表現にも学び、それらを中国画に取り入れて独自の画風を発展させました。1930〜40年代には東西文化の交流が盛んになり、張大千は中国の山水画に赤・青・緑といった大胆な色彩を導入し、これまで墨一色が主流だった表現に革命をもたらしました。これに対して保守派からの批判もありましたが、彼は意に介さず創作を続け、青緑山水画という新たな表現領域を開拓しました。
張大千は兄・張善孖とともに「大千画派」を築き、写生や古画の模写を通じて伝統文化を継承しながらも、独自の表現を追求しました。その結果、「潑墨潑彩(はつぼく・はつさい)」といった革新的な技法を発展させ、宣紙の表現力を高めるなど、中国画の可能性を大きく広げました。彼の芸術は、古典への敬意と時代の感性を融合した、まさに近代中国絵画の象徴と言えるものです。