李 可染の査定、買取は名古屋骨董店にお任せください。

【李 可染の掛軸・書画を名古屋で丁寧に査定・買取します|山水・人物・牛の名作対応】

名古屋で李可染(り かせん)の絵画作品を売却される際は、中国絵画の専門知識を持つ当店にぜひご相談ください。
李可染は20世紀中国美術を代表する山水画家であり、墨と色彩を重ねる独自の「積墨法」「積色法」で知られています。特に「子供と水牛」シリーズは多くのコレクターから高い評価を受け、国内外で需要が高まっています。
当店では、李可染の山水画・人物画・動物画をジャンル問わず丁寧に査定し、適正価格で買取いたします。名古屋市内および愛知県全域に対応可能。お気軽に無料査定をご依頼ください。

お気軽にお問い合わせください。0120-949-918受付時間 9:00-18:00 [ 年中無休 ]

お問い合わせ お気軽にお問い合わせください

李 可染の作家人生

李可染(Li Keran、1907年~1989年)は、20世紀の中国近現代美術を代表する画家の一人として高く評価され、特に山水画と牛の絵で知られています。江蘇省徐州に生まれ、幼い頃から絵に親しみ、13歳で地元の画家・錢食芝に師事し、八大山人の技法を学びました。1923年に上海美術専門学校に進学、後に杭州国立美術専門学校で林風眠や潘天寿から油絵と伝統水墨画の革新を学びました。

1931年に初個展を開催し、1937年には《鍾馗》が全国美術展に入選。抗日戦争中は宣伝活動に携わり、社会的な題材にも取り組みました。戦後は重慶で創作に専念し、《牧童遥指杏花村》などの名作を発表。牛小屋の近くに住んだことから、牛を主題にした作品が増え、独自のスタイルが形成されていきます。

1943年に国立美術専門学院の講師となり、1946年には徐悲鴻の招きで北平の美術学院で教鞭をとりました。1950年代以降は国内外で個展を開き、1964年には代表作《萬山紅遍》を制作。墨と色を重ねる「積墨法」「積色法」によって力強く独創的な山水画を確立しました。

文化大革命中は一時活動を中断するも、1979年に中国美術家協会副主席、1981年には中国画研究院の初代院長に就任。その後も中国画壇の重鎮として活躍し、1989年に北京で逝去しました。李可染の作品は、伝統と革新、写実と象徴の融合を体現する存在として、今なお多くの人々に感動を与えています。

李 可染の画風

李可染は、中国近現代美術において極めて重要な存在であり、その作品は独自の芸術性と深い精神性を兼ね備えています。彼の絵画は、繊細さと力強さが絶妙に融合した筆致が特徴で、伝統的な水墨画の技法を土台にしつつ、西洋絵画の表現技法も積極的に取り入れました。その結果、彼独自のスタイルが生まれ、作品には生命力と動感があふれています。

李可染の山水画には、自然への敬意と調和の精神が表現されています。山や川、木々などの要素は、道教や儒教に基づいた自然との共生の思想を反映し、時の移ろいや永遠性をも感じさせます。四季の変化や日没、月明かりの描写を通じて、自然の壮大さと人生の儚さを対比させる構図は、見る者に詩的な感動を与えます。彼の風景画は、単なる自然描写を超え、観る人の内面に働きかけ、心の静けさと深い思索へと導くものとなっています。

また「子供と水牛」シリーズは、李可染の代表的な作品群の一つで、生活の素朴な喜びと自然との調和を象徴しています。子供の純真さと水牛の力強さが交錯し、日常の中の平和や幸福を美しく描き出しています。このシリーズは豊かな色彩と抒情的な筆使いにより、観る者の感情を揺さぶり、多くの人々に親しまれています。

李可染の作品は、芸術的価値だけでなく歴史的意義も持ち、中国社会や文化の変遷を映し出す重要な記録でもあります。彼の画業は、中国美術の革新と継承を体現し、現代においても高い評価を受け続けています。

無料で出張査定、買取ができます

  • 出張料、鑑定料一切無料です。(内容によってはお伺いできない場合もあります)
  • メール・LINEでの簡易査定もできます。
  • まずはお電話ください。内容を確認させていただき一番良い方法をご提案いたします。