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連山春色図

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谷文晁の代表作

山水図東京国立博物館蔵
公余探勝図巻東京国立博物館蔵
秋景山水図静嘉堂文庫美術館蔵
連山春色図静岡県立美術館蔵
彦山真景図東京国立博物館蔵
青山園荘図稿出光美術館蔵

谷文晁の作家人生

谷文晁は、江戸下谷根岸に生まれ、父親は田安家の家臣であり、また詩人としても名高い谷麓谷です。絵の修業は、最初は狩野派の加藤文麗から学び、その後は長崎派の渡辺玄対に師事しました。さらに、大坂では釧雲泉から絵を学び、北宗画に洋風画の影響を取り入れた北山寒巌や円山派の渡辺南岳の影響も受けました。これらの諸派を学び、融合させた画風を築き上げ、文晁は江戸の画壇で重要な地位を占めることになりました。つまり、南画という言葉は、文晁のような画風を指すと考えられます。

社会的には申し分のない地位にあった文晁でしたが、芸術的評価は必ずしも高くはありませんでした。特に、北宗画を主とする山水表現に特徴があった文晁に対し、絵の通信教育を受けていた田能村竹田は、南宗画を評価しました。竹田は、「(文晁は)馬遠、夏珪といった北宗画系の画家を学び、倪瓚、黄公望といった南宗画系の画家を喜ばない」と述べ、南宗画を高く評価しました。しかし、文晁の弟子のひとりである渡辺崋山もまた、文晁の絵に対する批判的な見解を示しました。

このように、文晁は芸術家としては大御所でしたが、文人画家たちにとっては距離を置かざるを得ない存在でした。これは、文晁の芸術性だけでなく、竹田が活躍した上方の文人画芸術と江戸の政治的な緊張感の違いにも関連しています。つまり、上方と江戸の違いは、絵を娯楽の対象とするか、教養の対象とするかという違いがあったのではないでしょうか。

谷文晁の略歴 (Tani buncho)

宝暦13年(1763)9月9日江戸下谷根岸に、田安家の家臣である谷麓谷の子として生まれる
安永元年(1772)狩野派の絵師である加藤文麗に画を学ぶ
天明5年(1785)大坂で木村蒹葭堂と初めて会う
寛政5年(1793)松平定信の伊豆相模の海岸巡視に同行し、『公余探勝図巻』を描く
寛政8年(1796)『集古十種』の編纂のために、畿内の古社寺の古書画類の調査と模写を行う
享和元年(1801)江戸を訪れた田能村竹田と会う
享和2年(1802)木村蒹葭堂が亡くなり、『木村蒹葭堂像』を制作して遺族に贈る
文政12年(1829)御絵師、御近習番頭取次席として任命され、剃髪する
天保11年(1840)12月14日下谷二長町の自宅で亡くなり、浅草源空寺に埋葬。享年78

文晁に通信教育を受けた田能村竹田

文晁は、旅行中にスケッチした風景を元に『名山図譜』などの作品を制作し、また「木村蒹葭堂像」など、リアリティの高い肖像画も描きました。さらに、寛政4年には松平定信の近習となり、定信の伊豆と相模の海岸防備の視察に同行して、「公余探勝図巻」という西洋画の陰影法や遠近法を活用した作品を制作しました。

このように、文晁の作品は現実の景色を忠実に再現しようとする写実性が強く、同時に、松平定信の指示により、古宝物の碑銘、鐘銘、兵器、銅器、楽器、文房具、印章、扁額、肖像、古書画など十種の報告書に相当する『集古十種』の挿絵を描きました。これらの作品は物質的であり、対象物を忠実に再現しており、その細部に驚かされます。

文晁のこのような写実的な作風は、文雅な文人画芸術には合わないかもしれませんが、その観察眼の鋭さと表現力の高さは、優れた造形美として称賛されるべきです。

一方で、文晁の絵の通信教育を受けた竹田は、文晁の筆致が力強く、彩色が濃いと指摘しました。これらの特徴は、南宗画の美的特性とは一致しません。また、竹田は文晁を関東の画壇で高く評価しながらも、その人間性に疑問を抱く傾向があります。

このことから、竹田は文晁を職業画家として見る傾向があり、その広範な作品レパートリーが逆に芸術性を損なっていると批判しました。

谷文晁の買取

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谷文晁は加藤文麗のもとで狩野派の画法を学び、その後、中国南宋や北宋、西洋画など、さまざまな画派を研究し、それらを統合して独自の画風を確立しました。特に山水画を得意とし、多くの作品を残しています。1788年、26歳の時に田安徳川家に奥詰見習として仕え、1792年には老中松平定信の近習として活躍しました。

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